ASUS VivoBook Flip TP301UA レビュー

2016-03-21_15h41_49先日、ASUS VivoBook Flip TP301UA (Transformer bookの新型)というタッチスクリーン付きのノートPC(ラップトップ)を買ったので、その良い所、悪い所など、書いていきたいと思います。

ASUSのLaptop PCはすでに3台目。別にASUSファンてわけじゃないんですが、悩んだ挙句毎回ASUSに不思議と落ち着くんですよね。

今回もネットでスペックをいろいろ調べて、電気屋で実際にRenovo、HP、Acer、Dell、ToshibaといろいろなメーカーのPCを触ったのですが、結局自分の欲しい機能が全部詰まった上で価格も納得なものとなるとASUSになっちゃいました。それだけASUSが買う側の立場になってバランスをよく考えてる証拠だと思います。

ASUS VivoBook Flip TP301UAの良い所、悪い所

悪い所
・画面の色が薄い(ビビットさが足りない)
・メモリ増設が難しい

良い所

・軽い、薄い、タッチスクリーン
・スペック良し
・インターフェイスが充実

では、スペックについて詳しくレビューしていきます。

液晶画面は精細美麗だが、色が若干薄いのが難点か

実際お店で今回TP301Uを買う時、同じASUSのZenBookや他メーカーのノートPCと比べて「色がなんかビビットじゃないよね。薄いよね」という話になって、店員さんが「TP301UはZenBookとは液晶が違くて、Zen bookはどの方向から見てもビビットに見えるIPS液晶を使ってるけど、このTP301は真正面からのみハッキリ見えるタイプの液晶なんです」という説明を受けました。

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ぱっと見とても綺麗ですが、他機種と比べると液晶の色の濃淡が若干薄い事に気付く。

今回買ったASUS VivoBook Flip TP301UAを買う前に、一世代前のASUS Transformer Book Flip TP300LAをお店で触ったのですが、これがすごく液晶がイマイチだったんですね。

全然精細さを感じない、なんかぼやっとしてて、画像とか汚く見えて、しかも色も薄い感じで、一気に買う気が失せてしまったんですけど、今回買ったTP301UAもTP300LAに比べると精彩さは段違いにレベルアップしてるけど、色味はまだまだだなって感じでした。

まあでも、これはあくまで他のPCと液晶を比べると濃淡では薄い方ってだけで、画面はホント高精細です。実際にHD映画をストリームで見ましたが、すごく綺麗で滑らか、俳優さんの小じわや肌の質感までしっかり見えてしまうって感じです。

私の場合、値段とスペック、インターフェイスや本体の薄さ、軽さなどを総合した結果、画面の色濃さはそこまで問題ではなかったので、これに決めました。

液晶はグレア(光沢)で、見た感じはとても綺麗ですが、映り込みも結構するので、好みが別れる所だと思います。画面の明るさ自体はしっかり明るくなりますが、色味が薄いのと、画面の反射で最大輝度でも暗く感じる人もいると思います。

追記:画面の色の濃さは Intel HD Graphics Control Panel というタスクバーにある機能で変えられるので、好みの色濃さに変える事が出来ました。

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やっぱりパソコンはちゃんと店頭で見て触って購入の是非を判断した方がいいですね。

メモリ増設は玄人向け

私が前から持ってるASUS2台はメモリやHDDの交換が簡単に出来ます。簡単に裏蓋が開くので、自分で交換や増設もできます。

しかし今回のTP301UはノートPCというよりは、サーフェイスやYOGAのようなタブレットとPCの中間機ですから、作りが特殊でメモリ増設がかなり難しいです。

2016-03-21_15h56_49裏蓋を全部引っ剥がして、さらにメモリにカバーがあって、それを外すと増設出来るスペースがあります。

私もネジだけ外しましたが、裏蓋が取れなかったので今回は諦めました(また後日慎重にチャレンジしてみます)。裏蓋を開けて増設してる様子を写真付きで紹介したページが海外にはいくつかありましたので、やってみたい人はそちらを参考にすると良いかもしれません。

メモリ増設は下記のサイトや公式ページなどいろいろ調べてみた結果、DDR3L(1.35V)1600Mhz でトータル8GBまで、つまり+4GBまでなら出来るっぽいです。これは確定情報ではないので、あくまで自己責任で参考程度にしておいてください。またこの手の事に詳しくない人はやらない方がいいです。壊しかねないです。特にWindow8以降は完全シャットダウンしないとマズイとかいろいろあるので。

写真入りで同系列の開け方を解説(英語)
How to upgrade the memory on the Asus Vivobook and the Transformer Book Flip series

同型を開ける工程を解説(英語)
Asus Transformer Book Flip TP300 / TP300LA / Q302LA review

TP301を開けた写真と解説(ロシア語)
Обзор ноутбука ASUS VivoBook Flip TP301

同系列の裏蓋の開け方を解説したビデオ

Installing RAM on Asus VivoBook S400CA

メモリ4GBだと重い!?

CPUは Intel Core i5 6200U で、i5の中では第6世代と最新ですが、小型PC用に発熱を最小にしてあるタイプUで、その分Uと付いてないタイプのi5に比べるとスペックはやや落ちます。

私が3年前から今でも愛用しているASUSのK55Aにはi5 3200Mが入ってますが、それよりはやや性能が高い上に発熱が少ないので、とても良いです。

ただ、CPUが高スペックでもメモリ4GBだと、ちょっと引っかかる時もあります。

特にWindows10だと、最初無駄なアプリがわんさかバックグラウンドで動いてるんで重く感じます(特にMicrosoft Edgeというブラウザを最初使った時にとても重く感じたが、FirefoxやChromeを使い始めてからとても軽快になった)。そういうのを止めたり、アンインストールしてくと、4GBでも十分普段使いとしては超サクサクで早いです。

個人的には重めのソフトを沢山同時起動する事が多いので増設したい所です。まあ、開けるのが怖いのでまだ様子見です。

1TBのHDDと薄くて軽い本体

同じ位の値段の同型機種でHPのPavilion X360 13-S104TUというがあって、それと迷ったのですが、本体の薄さと重さがASUS TP301Uの方が素晴らしかったので、結局こっちにしました。

薄さや重さだけで言うならSSD搭載機であれば、もっと安くて、もっと薄いものが沢山あります。しかし私はあくまでスマホの母艦としてPCが欲しかったので、SSDの128GBとかじゃ全然足りません。写真や動画、HD映画のダウンロードなどを頻繁にするので、やっぱりHDDタイプにしました。

外付けHDDを使うという手もありますが、せっかくのポータブルな13.3インチのPCに常に外付けHDDをぶら下げておくのは邪魔です。

13.3インチから14インチサイズの液晶で、Core i3以上のCPU、500GB以上のHDDという基準で探していくと、これがなかなか今無い(汗)。いや値段を気にしなきゃあるんですが、20万円台とかのはさすがに要らない(汗)逆に15.6インチ液晶なら破格でハイスペックはいっぱいあるんですがね。

やっぱりデザインもよくて、持ち運びに便利なサイズ、重さ、薄さで、動画も沢山入るという条件を足していった結果、このASUS TP301Uに収まりました。

USBはやっぱり重要!

インターフェイス面では、TP301Uには、

COMBO audio jack
2 x USB 3.0 port(s)
1 x USB 2.0 port(s)
1 x USB-C Gen 1 (up to 5 Gbps)
1 x HDMI
1 x SD card reader
1X AC adapter plug
1 x Volume up/down 

という仕様になってます。

USBはトータル4つ

私にとって一番重要なのが、
・USBポートは最低3つはあるか?
・USB3.0は付いてるか?ってとこで、

やっぱりUSBってすごく使うんですよね。例えば、パソコンの下にクーラーパッド(扇風機みたいな奴)を敷くにもUSBで動きますし、ワイヤレスマウス+キーボードだってUSBが必要ですし(まあBluetoothもありますが)、外付けHDDだってUSB3.0じゃなきゃ遅くてやってられないですし、スマホやカメラをつなぐのだってUSBなわけで、USBって常に必要なわけです。

だから、USBは最低でも2つ、出来れば3つ以上欲しいわけです。じゃないと本当に煩わしい。
今回買ったTP301Uはその点しっかり合格してるのが嬉しい所です。2016-03-21_16h08_10

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オーディオジャック1個ってどう使うの?

2016-03-21_16h17_51ただ最近どのPCもですが、オーディオジャックがマイクとイヤホン併用のが1個になってしまいましたね。私は結構マイクとイヤホン両方同時に使うのでこれマイナス点です。スカイプとかオンラインゲームとかする人は結構同時に使う人多いと思うんですが。もしくは100均で売ってるセパレーターで同時に使えるんだろうか?出来なそうだが(汗)マイクとイヤホンのどちらかをUSBかBluetoothにしたり、内蔵マイク使えよって事なんでしょうかね。

DVDドライブとかEthernetケーブルとかないですよ

あと、最近のノートPCってディスクドライブ(CD/DVDドライブ)が無くなってきましたね。今回のTP301Uにも付いてません。でも確かにもう必要のない時代になってきましたね。

プリンタのドライバなどをインストールする時はウェブサイトからダウンロード出来ますし、私もすっかり映画はストリーミングやHDダウンロードになってしまって、DVDも不要になってしまいました。

先日もCD-Rに保存していた大量の写真や音楽を全部外付けHDDに移動したらすごくスッキリしました。時代って変わったんだな~って思います。

あとイーサーネットケーブルを差し込む穴もありません。家にWi-Fi無いと、このPC使えませんからね(汗)

滅多にPC買わない人が最近のノートPC買うと「インターネットのケーブルはどこに差すんじゃ?CD-Rを入れる所がないんじゃが、どうやってカメラのソフトをインストールすればいいんじゃ。。」なんて事になりそうで怖い。っていうかきっとなってる人いっぱいいると思う(汗)ジャパネットでは売れないであろう玄人向け使用(汗)。

スマホみたいな音量ボタン付き

2016-03-21_16h17_45その他、タブレットやスマホのように音量ボタンが側面に付いてます。電源ボタンも側面。これはTP301Uをタブレットとして使いたい人向けにこういう仕様にしてるんだと思います。

使いやすくていいですが、USBやイヤホンを抜き差しする時、本体をおさえるんで誤って押してしまう事があったりします(笑)。

付属のウェブカメラはオマケ程度ですね。画質は低いです。ひと昔前のと変わらないです。まあスカイプとかも今じゃスマホでやった方が綺麗で便利ですよね。

キーボードとトラックパッドは素晴らしい

10年位前のノートPCってどれもトラックパッドが小さくて、私はそれがとても好きで使いやすかったんです。しかし5年位前あたりからトラックパッドが大型化し出しました。

これ、何が嫌かってキーボード打ってる時に、手のひらがパッドに接触してカーソルが飛んじゃうんです。私が使ってるK55Aは特にそれが酷くて、普段はマウスを挿してトラックパッドはOFFにしてあります。しかもパッドがでか過ぎて、カチッとクリックするのがすごくやりづらい。指がつりそうになる(汗)なので最近のトラックパッド大型化には辟易してました。

IMG_4174しかし、今回のTP301Uのトラックパッドはすごくいいです。他のメーカー、HPとかDellのも店頭で触ってみて結構良かったですが(Acerのはひどかったが;)、TP301Uのトラックパッドは少しくぼんでるおかげで、タイピング時に誤って触れる事も無くなりましたし、大きさも程よくて、とても使いやすいです。私が感じたのは、これが15.6インチサイズのノートPCのトラックパッドになると、トラックパッドも大型すぎて、やっぱり使いづらいんですが、13.3インチサイズだと、案外使いやすいですね。

キーボードもボタン一つ一つが大きめでとても打ちやすいです。15.6インチPCはテンキーも付いてるのでそれはそれですごく助かるんですが、テンキーが無い分、キーが大きめで打ち間違いも減ります。

スピーカー音質は3Dっぽい

スピーカーは3Dっぽく聞こえます。映画を見てて、近くの人の声と遠くの人の声が違う距離に聞こえます。音量もしっかり出るのでよく出来てると思います。ただ低音が弱いです。iPhoneのスピーカーのように高音は良いですが低音がスカスカです。

タブレットとしての使用はあくまでオマケ

画面を360度ターンできるので、タブレットとしても使えますし、立てる事も出来るのですが、前述したように画面の色が薄く、映り込みも結構激しいので真ん前から見ない限りは見づらいので、ピラミッド型に立てて置いて見るにも、そんなに見やすくありません。手で持ちながら操作するには1.5kgほどはありますからやっぱり重いですし、ほんとオマケ程度です。スピーカーもタブレット型で使うと音質がイマイチです。パソコン型で置いた方が音が良くて、画面も見やすいです(笑)。

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公式ページでこういう使い方してますが、こんな片手で持って使うとか超腕辛いですからね(笑)。軽いって言っても手持ちは無理。ピラミッド型もテーブル低いと逆に見づらい。写真の女の人の首も辛そう(笑)。でもテーブルのスペースが無い時なんかはこの置き方の方が場所取らなくていい。

ちなみに上記のように折りたたむとタブレットモードに変わってキーボードが反応しなくなるので、間違ってキーボード押しちゃっても大丈夫です。

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置く向きによって画面が回転してくれます。縦向きにもなります。

タッチスクリーンはパソコン苦手な人には便利

例えば、このPCは嫁がメインで使うのですが、嫁はパソコン操作にそんなに詳しくないので、よく「これスクリーンショットしてWordにコピペするにはどうすればいいの?」のように聞いてきます。普段なら指で差して口で「ここ押して、こっち開いて」と説明しても分かってもらえず、結局マウスを取り上げて説明となるのでマウスの取り合いになるのですが、タッチスクリーンだと、私が画面タッチでサポートしながら、嫁はマウスでそれを追えるので、教えるのがびっくりするほどスムーズで楽でした。2人で使うには、タッチスクリーンPCはありですね。

総評

2016-03-21_15h41_49デザインはスタイリッシュでとても良いです。今回買ったのは、Pure blackで全体的にステンレス調なんですが、そのステンレスも黒になっていて、見る角度によって色がシルバーに見えたりします。(写真じゃこの質感は伝わらないです)。

最近はどのラップトップもデザインがカッコイイですね。やっぱりデザインが良いと愛着が湧くので結構重要だと思います。

ACアダプタもAppleっぽい!?奴になり、軽くなったので持ち運びが楽です。なにより本体が小気味よい大きさと1.5kgという重さなので旅行や出張でもこれなら持ち運びに苦慮しなくて良さそうです。2016-03-21_17h00_39

大体ノートPCって5年前後持つ感覚なんですが、最初に買ったASUSのノートPCはフタを開け閉めする部分が最近接触不良になり画面がちゃんと付かなくなりました(もう7年目のVISTAですけど)。今回のTP301Uも360度回転だから、あんまりクネクネ何度もやってるとそこからきっと壊れるんじゃないかなって予想してます。まあ4年位持ってくれると嬉しいですね。

というわけで、ASUS VivoBook Flip TP301UA レビューでした。(文/Haru )