Windows10では、Windows7時代より、起動が劇的に早くなった人や、逆に起動が遅くなった人もいると思います。でも起動が遅い原因は再起動を使ってるからかもしれません。
起動速度の違いは、Windows10の4つの起動方法(終了方法)で大きく違ってきます。
ここではこの4つ、
・普通の起動(シャットダウンして起動、高速スタートアップ)
・スリープからの復帰
・休止状態(hibernate、ハイバネーション)からの復帰
・再起動
の4つの特徴と起動の速さを比較してみたいと思います。
単純な起動の速さ比較
下の表では、上から起動が早い順にスタート方法を並べてみました。
状態 | デスクトップが現れるまでの時間* | スタートアップが全部完了する時間** |
スリープ復帰 | 1秒 | 1秒 |
休止復帰 | 22秒 | 22秒 |
起動(シャットダウン後) | 25秒 | 1分23秒 |
再起動 | 1分30秒 | 3分33秒 |
自分のPCではこういう結果に。
*真ん中は「起動が始まってからログイン画面が表示されて、デスクトップがちゃんと表示されるまでの時間」
**右側は「起動が始まって、デスクトップも表示されて、さらにウィルスバスターや言語バーなどのスタートアップでアプリケーションが全て起動して、ちゃんとまともにパソコンを使えるようになるまでの時間」
では1つ1つ解説します。
スリープはスマホの電源ボタンと同じ速さ
スマホは電源ボタンをカチっと押した瞬間にもう全てのアプリが使える状態になりますよね。世の中の家電も一緒で、電源ボタンを入れた瞬間に使える状態になります。
でもパソコンはそうじゃないわけです。なぜかスタートアップに時間がかかります。でもスリープして、そこからまた復帰する分には、スマホと一緒で、1秒かかりません。本当に一瞬ですぐ使える状態になります。
前回開いてたアプリも全部開きっぱなしなので、データを保存してなくても、消えてません。
その分、スリープ中は若干電池食うスピードが他の方法より早いよという感じですね。
起動(高速スタートアップ)も早いが・・
シャットダウンを選んでWindowsを終了し、そして普通に電源ボタンを押すとWindows10からは高速スタートアップという状態になります。
これがなかなか早く、Windows7時代にはデスクトップが現れるまでは最低でも1分はかかっていた起動に、なんと25秒しかかかりません。(しかし再起動ではそうはいかない)。
ただ問題なのは、その後すぐ使えるわけではないという事。ここから言語バーが現れたり、ウィルスバスターなどのスタートアップ登録されてる各種アプリケーションが全部起動して、ちゃんとまともに使えるようになるには、さらに1分ほど私の場合かかりました。
スタートアップにほとんどアプリケーションを登録してないのであれば、この高速スタートアップを毎回使っても苦にはならないでしょう。
もはや使い物にならない激遅な再起動
これがシャットダウンを選ばずに再起動(Restart)を選ぶと最悪です(笑)。
私の場合、デスクトップが現れるまで1分半かかりました(調子悪いと2分以上かかります)。さらにその後ももっさりとスタートアップが始まり、タスクバーのアイコンが揃うまでにさらに2分以上かかるのです。計3分半から時には5分近くマウスがまともに使えるようになるまでかかります(汗)。Windows7の再起動は普通の起動と同じ速度で1分程度でしたが、Windows10ではわけわからない遅さです。これがWindows7よりWindows10の方が起動が遅いという意見がある理由だと思います。
ただ再起動でも早くする方法もあるようです。↓
我が家のWindows10マシン、OS起動速度がいきなり約2倍になる (追記: その後更に早くなる)
http://freesoft.tvbok.com/win10/boot_speed_up_tips.html
上記のサイトでその辺の高速化の仕方は解説されてました。
ただ、元々Windows10が入ってる状態で買ったPCでも再起動からデスクトップ表示まで1分9秒かかったので、やはりシャットダウン後の起動よりは遅いです。
再起動が遅すぎるので、私の場合なにか新しいアプリをインストールして「再起動してください」と出た場合は、再起動せず、シャットダウンして普通に起動してます。
ようは再起動というのは、高速スタートアップを使ってない起動だと思うので、不具合などがどうしても治らない場合のみ使えばよいかなと。。
休止状態(hibernate)はスリープより省エネで早い!
Windows10では、もう一つ「休止状態」(hibernate, ハイバネーション)と呼ばれる起動項目があります。これはお使いのPCによってはスタートメニューに表示されてない場合もあります(設定で表示可能になりますし、表示されなくても電源オプションで使用可)。
起動は高速スタートアップとほぼ同じ22秒ほど。さらに高速スタートアップとは違って、すでにウィルスバスターなどのスタートアップが全部起動済みの状態なので、デスクトップが現れたと同時にすぐ使える状態になってます。スリープ同様、保存してないアプリのデータもそのまんまです。
ようは休止状態は、スリープよりも起動がちょっと遅いけど、スリープより省エネできる状態です。
バッテリーを食うのをさらに抑えつつ、起動も割りと素早くできるのがこの休止状態の特徴です。(ただ逆に終了時にHDDにデータを書き込むため、電源が落ちるまでの時間が遅いです。)
普段はスリープか休止状態が便利
パソコンを毎日使うのであれば、スマホのように電源ボタンを入れたらすぐにパッと使える状態になった方がありがたいですよね。起動に時間がかかるのはイライラするものです。
なので、普段はスリープか休止状態を使えば良いと思います。
シャットダウンや再起動はパソコンの調子をリセットできるという利点があります。なんかパソコンの調子悪いなという時なんかは、一度シャットダウンすると、調子が戻ったりします。これはスマホもそうですね。なので、なんだか調子悪いなって時は、シャットダウンや再起動を使うと良いですね。