毒親のせいで子供が欲しくない人の解決法

子供なんて要らない。子供なんて欲しくない。そう思ってるけど、あなたの妻、夫は欲しがっていて困っている。そんな時にあなたの心を整理する方法をここに書いていきます。

逆にあなたが子供欲しいのに、あなたの妻、夫は要らないと拒否する場合も、この記事を読む事で相手の気持ちの変え方が分かると思います。

この世が地獄か天国かを決めるのは子供自身

私(子供欲しくない)はこの世を「地獄」と定義しています。それは子供の頃散々親に理不尽な事を強要され、散々我慢してきたからです。だから「生きる=我慢大会」みたいな意識があり、ゆえにこの世は辛い世界、地獄であると思っています。そう思ってるゆえに「こんな地獄に産み落とされる子供は可哀想だ」と感じ、子供は要らないと感じるわけです。

しかし「この世は天国だ、この世に生まれてきて良かった、生まれてきた事を感謝している」という人もいるのです。いるのですというか、そう考えてる人が大多数なのです(私の妻も含めて)。しかも私よりも貧しい、我慢の生活だった人ですらです。

ポイントはその辛い幼少時代の生活で「理不尽さを感じたか」だと思います。

こちらの気持ちを無視し、親の価値観を無理やり押し付けられて育ったあなたは理不尽さを感じ、この世を地獄と定義してきたと思います。

例えば、伯父さんが「これでお前がずっと欲しかったテレビゲーム買え」とお小遣いをくれたにも関わらず『テレビゲームは目が悪くなるし、頭が悪くなるからダメです』などと勝手な親の価値観でそのお小遣いを取り上げて別のモノを買ったりする。

こういう自分の意見を無視して親の価値観を押し付けるような事をされ続けてきた人は親を信用していないと思います。

しかし、親が無理やり意見を押し付けず、子供の意見を尊重したり、お互い分かり合えるまでよく話し合い、折半案を出せた家庭ではそうはならなかったのです。

例えば、「そのお金でテレビゲームを買ってもいいけど、1日2時間までにしようね。私は昔ゲームのやりすぎで目が悪くなってしまったから、お前には同じようになってほしくないのよ。」のように相手を尊重しつつ、どうしてそんなに自分はそれをやって欲しくないのかを伝え、お互い納得の行く所で折半すればいいわけです。ようは子供が納得いけばいいわけです。

繰り返される押し付け

例えば、私はもし子供が出来ても私の親に会わせたくありません。それは私の価値観で「私の両親は私の子供に悪影響だ」と決めつけてるからです。でも子供からしたら「おじいちゃん、おばあちゃんに会いたい」と思ってるかもしれません。なのに私の一方的な価値観で「ダメだ」と言ったら、それはまさに歪んだ愛の押し付けになるわけです。これこそが子供が感じる理不尽さだし、自分も同じような事を子供時代に親にされまくったので、親をまったく信用できなくなりました。

なので、子供がやりたいと思った事をやらせる。子供が欲しいと思ったものを買ってあげる。自分の勝手な思い込みで「それはあなたにふさわしくない、こっちがふさわしい」と子供の意見を無視して決める事は最低な事であり、子供が歪む原因なわけです。(自分がそうやって歪んだからよく分かるのです。)

なので子供がこの世を「地獄」と思うか「美しい世界」と思うかは、親が理不尽に自分の考えを押し付けるかどうかによると言う事

あなたが「この子は私と同じ辛い思いをしないように」と思い込めば思い込むほど、子供を自分の思い通りにコントロールしようとしだし、結果自分の親と同じ事をやる事になります。

なので、考えるのはやめて「一歩引く」「あるがままにする」というのが正しいのだと思います。

ようはどんなに貧しく劣悪な環境でも子供が「この世はいいなぁ、楽しいなぁ」と思えれば良いわけです。そうすれば、子供は自分は不幸だと思ったりはしないでしょう。

そのためには、親が子供の将来を勝手に心配しない事が大事です。つまり生まれてくる子供からしたら「お前の心配は余計なお世話だよ」って事なんです。

子供の未来を心配するあまり、子供をコントロールしようとし、子供を束縛し、「あなたのためなのよ」とか言いながら子供の嫌がる事を強要するわけです。

ようは「子供の将来とかお前の考える事じゃねぇよ」って事。本人が自分で考える事だよって事。

ようは我々子供が欲しくないと思う人は、子供が欲しくないと言いつつ、子供が生まれる前から子供を死ぬほど溺愛しすぎてるって事です。

だから、そういう考えをやめればいいんです。心配するのをやめる。完璧になろうとするのをやめる。完璧になろうとすればするほど、どんどんそれが子供に対する余計なお世話になっていく。重荷になっていく。それをやめれば子供はこの世に生まれてきて良かったと思えるって事です。

子供は真っ白な紙

これも上記で話した事と一緒です。子供は生まれてきた時、頭の中は真っ白な紙です。そこに「人を殺してはいけない」「モノを盗んではいけない」などの善悪とかルールはまだ一切ないわけです。ここに「落ちたものは食べちゃいけない」とか「落ちたモノでも食べなさい」とか、その家庭それぞれの価値観やルールが書き込まれていき、その人を作っていくわけです。

で、この真っ白な紙に何をまずはinputするかがカギなわけです。「生きてる事は楽しい。生きてるだけで丸儲け。生きてるだけで幸せ。」みたいな事を毎日言ってれば、そう感じながら生きていくでしょう。それが「勉強しないと大変なのよ。生きるって大変なのよ。お金を稼ぐってすごく大変なのよ」みたいな辛いイメージばかり植えつけたのであれば、この世は常に戦場で、幸せになるのはとても難しい事のように感じながら生きてく事になるでしょう。

結局その子供が幸せに育つかどうかは、その白い紙に何が書き込まれるかです。

少なくともこの事実を今知ったあなたの子供が自分のように不幸に育つわけがないのです。だって自分がその不幸になる原因を子供の頭にinputしなければ良いだけの事ですから。

自分は「この世は地獄」と思っていても「この世は極楽なんだ」と教えればいいのです。その事実を知らないから「私の言う事を聞かないとお前も私みたく地獄を見るぞ!」みたいな教育になっちゃって、結果それが子供にとって辛い思い出になってしまうわけです。

そう考えると、「心配し過ぎてただけか」って思って、子供出来てもいいやって思えませんか?

自分を責めずに自分を満たす

毒親にひたすら勝手な価値観を押し付けられ、我慢し続けてきた我々は我慢する事がクセになってしまっています。

でも我慢ばかりしていたら、なんのために自分は生きてるのか分からないですよね?

例えば、その昔、私は「恋人が欲しい」と思いました。そして今の妻と出会い、結婚しました。なんでかって「欲求を満たしたいから」です。

恋人がいないと「まだ恋人いないの~、寂しい奴だなぁ」とか言われるし、そういうふうにモテない奴、カッコ悪い奴みたいに周りに思われるのが嫌だからみんな恋人を作ろうとするんです。恋人とイチャイチャしてるのが羨ましいと思い、楽しそうだから作るわけです。そして性欲を満たしたいというのも男ならあるでしょう。男が女を求める理由なんて、結局は「セックスしたい」という欲求からです。

性欲が存在せず、別に世間的にも「一生独身って素晴らしいよ」みたいな世界なら、わざわざ恋愛なんてしないと思います。

しかし私にとって結婚というのはまた我慢の始まりでした。

自分の欲求を満たすために始めた恋愛、そして結婚。それがまた我慢大会になっていったのです。まずは自分がやりたくもない結婚式のためにお金を貯めなきゃいけないというので、遊ぶのを我慢して結婚式代のために必死で働きました。

そして無事結婚式が終わったら今度は「子供が欲しいから子供のためにお金貯めて」と妻に言われた時、私の怒りが頂点に達しました。「ふざけるな!」という感じです。私は妻の勝手な夢を叶えるためのATMではありません。私は妻の奴隷ではないのです。

我慢を強いられた幼少時代から、我慢を強いられる結婚生活。冗談じゃありません。しかも妻とはセックスがうまくいっておらず、それも私の不満を爆発させました。

「子供なんか絶対にいらない。今すぐパイプカットして子供が一生できないようにしてやる。」と妻に宣告しました。(ちなみにパイプカットは子供がいない家庭では日本では出来ないですが、私は海外に行ってでもやるとまで宣言しました。本気でした。)

妻もああこれはマズイぞ。下手すりゃ離婚だぞという事に気付いたらしく、ここでお互いの言い分をしっかり話し合いました。

そして私は「ずっと我慢する生き方をしてたんだ」という事に気付きました。

欲しいものがあっても、やりたい事があっても「お金が。。」とか言っていつも我慢してました。

でもそうやって我慢し続けた所で、いつか我慢しないでよい日なんて訪れないんですよ。だって自分が勝手に「我慢する」っていうルールを無期限で作っちゃってるんですから。

だから、私はじゃんじゃん欲しいものを今買ってます。入ってきたお金はパーッと使って、好きなものを食べて、好きな所に行き、好きな事をやって、好きなモノを買ってます。値段は気にしません。それを妻にとやかく言われる筋合いはありません。

だって私の人生なんですよ。

あなたの人生だって誰かの人生ではない。私の人生だって妻の人生の礎ではないのです。

妻が今すぐ子供が欲しいというのなら、私と離婚して、子供好きの人と再婚すれば良いのです。でも妻は私が子供なんていらないという人間だと分かってて私と結婚し、私の考え方を修正してでも私の子供が欲しいのです。

なら、まずは私を満たさなきゃダメでしょ!

で、実際こうやって我慢しないでやりたい事をやりまくるようになってから、自分の存在が大事に思えてきました。今まで自分は駒でいいと思ってました。でもそうじゃないんだと。人生って楽しむためにあったんだ。この世は地獄ばかりではなかったんだと思えるようになってきました。

そしてお金を使っていろんな事をやっているので自分に自信が付いてきました。お金をケチっていた頃は私の心も貧しかったですし、収入も増えませんでした。なぜかって「自分は貧しいからお金を使ってはいけない」っていうルールを自分に強いていたからです。

でも「自分はお金を使って自分を満たしていいんだ」というルールにした所、「あ、こんなに使えるお金があるって事は私は貧乏じゃなかったんだ。。」という事に気付いたんです。そうすると、自分に自信が付いてきて、仕事も自信によってうまく行くようになり、収入も上がりました。

で、とことんこうやって自分を満たしていくんです。

私もずっと行きたかったハワイに行き、今までの感覚では絶対に泊まれないようなオーシャンビューの部屋に泊まったりして、10年以上夢に思っていた事を次々と叶えていきました。

妻に文句なんて言わせません。だって自分はやりたくもない結婚式を妻にやってあげたし、お金もちゃんとそのために貯めました。妻ばっかり夢を達成してズルいじゃないですか。今度は自分が満たされる番です。それが納得いかないなら、妻は私が満たされる事を許せない、つまり妻は私を愛していないという事になります。そう、奴隷とかATMとしかパートナーを思ってないって事になります。

妻は専業主婦ではありません。むしろ料理や家事は私がやって、さらに家賃なども私が払ってるのです。妻は妻で収入があり、好きなものを買ってます。なのに私が妻に気を使ってお金を節約するなんて冗談じゃありません。

そうやって自分を満たしていくうちに「あ~やりたい事ほとんどやり尽くしたなぁ」という気持ちも出てきました。こういう心の余裕があれば「じゃあ子供が今出来てもまあいいかな。もうやりたい事は達成したし」という気持ちになれるわけです。

もしあなたのパートナーが子供を欲しがらないのであれば、それはあなたがパートナーをちゃんと満たしてあげていない可能性が高いです。

例えば金銭的に満たしていても、愛を与えてない可能性があります。
例えば愛のない作業的なセックスになってるとか、そもそもセックスを断ってばかりとか、家事を手伝ってないとか、普段冷たい、無視するとか、相手の話を聞かない、適当に流すとか、パートナーのやりたい事に付き合わないとか、そういう部分が満たされてないのに「子供欲しい」とか言われても相手は無理に決まってます。誰が自分を満たしてくれないような奴の子供なんて欲しいでしょうか?あなたのパートナーはあなたの奴隷でもATMでも道具でもないんですよ!

例えば、1人でハワイ旅行で豪遊したってつまらないです。それを一緒に楽しんでくれる異性、つまりあなたのパートナーがいて初めて満たされるわけです。

でもそういうのを満たしてもいないのに、子供、子供なんて言われたら「なんで私達付き合ってるの?」となるでしょう。パートナーはあんたの子供を作るための道具じゃないって事です。だったら精子バンクとか行って、シングルマザーかシングルファーザーやってろって話しなんですよ。

みんな誰だって自分が満たされたいのです。

満たされて初めて他人に優しさや幸せを分けようと思えるのです。

子供の頃満たされなかったあなたが子供を欲しくないのは当たり前の事なんですよ。だって自分が満たされてないのに、子供を満たそうなんて思えるわけがないんですよ。子供が欲しい、子供を満たしてあげようって思えるって事は、それは自分がもう満たされてるからそういう他人を養おうなんて気持ちになれるわけで、だからまずは自分をうんざりするほど満たす必要があるわけです。

で、もちろんお金だけでは満たされない事もさっき書いたようにあると思うんです。(そもそも満たすお金がないって今思ってる人は、一体何にお金を使っているのか見直した方がいいです。で、自分を満たすためのお金にそれを回せばいいです。あと自分の存在給を上げる事ですね。心屋仁之助という人のブログや「一生お金に困らない生き方」という本が参考になります。)

例えばセックスとかってお金では満たせないわけです。風俗とかでセックスしたって虚しいだけです。パートナーが幸せそうに一緒に感じてくれてるセックスが出来るようになって初めて満たされるわけです。その結果、子供が出来たなら、なんて素敵な話でしょう。

そんなのもなしに、いつもセックスの誘いを断ったり、いやいややりつつも「子供が欲しい」なんてパートナーが言ってるとしたら、「精子バンクか卵子提供でも行って、勝手に優秀なDNAの子供でも人工的に作ってきなさい!ていうか孤児院で働け!」という感じです。

つまりまずは自分を徹底的に満たす。

パートナーにも「子供が欲しいなら、まずは私を満たして!私も子供が欲しいと思えるようになれる位に私を先に満たして!私はあなたの道具じゃないの!」と伝える。

そして「もう自分はこんなによくしてもらったから、パートナーの願いである子供を作ってもいいかな。」と思えるようになればいいわけです。

結局我々子供いらないと思ってる人達というのは、心が満たされてないのです。幼少時代は欲しくもない歪んだ愛を親に押し付けられ、欲しいものは何も与えてもらってないのです。

欲しいもの、欲しい愛、それを満たす。それを満たしてくれるようなパートナーとの子供だったら作ってもいいかなって思えてくるはずです。そう思わせてくれないようなパートナーと子供を作ったって、やっぱり自分は子供嫌いのままだし、生まれてきた子供も可哀想ですよね。

という事で、あなたも自分を今すぐ満たしてあげてくださいね。そしたらパートナーの願いを叶えてやらんでもないって気持ちになれますよ。

(文/道長 灯)