対人恐怖を克服するには?

あなたは他人が怖いですか?人と話すのが怖い、接するのが怖い、電話するのが怖い、頼み事されると断れない、逆に頼み事ができない。。

いろいろあると思いますが、ここではどうして他人が怖いのか?そしてどうすればそれを克服できるかを話していきます。

なんで他人がそんなに怖いのか?

他の者に恐怖心を感じてしまう主な理由として、

・他人を敵視している

・自分を下に見ている

の2つの理由があります。周りを基本的に外敵と見なしていて、なおかつその外敵が自分より強大な存在で、自分を生命の危機に陥れると考えてるから恐怖心が湧いてくるわけです。

他人を敵視するのをやめよう

あなたは知らず知らずのうちに他人を敵視していないでしょうか?例えば、警察官が歩いてるのを見ると、何も悪い事をしてないのに、恐怖を感じたりしませんか?するのであれば、それは警察官を勝手に敵視してる証拠です。

なぜなら、警察というのは、市民を犯罪行為から守るために動いてるわけです。犯罪にあなたが巻き込まれないように、見回ってるわけですよね。だからむしろ警察官が歩いてたら安心すればいいんです。周りで何か起こってもすぐ助けてもらえるなと。

臆病な人や、対人恐怖症の人は、常に周りを敵視してるから怖いのです。

海にライフセイバーがいるのも、溺れてる人を助けたり、それを抑止するためにいるのに、「自分が注意されたらどうしよう。。」とおどおどしてしまったりするわけです。

分かり合うために言葉がある

例えば、バスが満員なのに、座席に荷物を置いてる人がいるとします。こういう人を見ると「マナーの悪い奴だな」と怒りを感じると思います。敵視すると思うんですね。

でも他人が怖いゆえに何も言わないと思います。相手に危害を加えられたらどうしよう。。と感じて恐怖を感じると思います。でも人間は言葉のおかげで意思疎通が取れます。「すいません、荷物どかしてもらってもいいですか?」と頼めば良いわけです。もしかしたら、相手は荷物の事を迷惑がられてる事に気付いてないだけかもしれません。だったら気付かせてあげれば良いわけですし、もしかしたら知り合いがすぐ来るので、その知り合いの分の席を確保したくて荷物を置いてるのかもしれませんし、実は足を怪我している人で荷物を膝の上に置くと痛いから横に置いてるのかもしれません。だからこそ言葉を交わしてみるわけです。

言葉を交わしたら案外優しい人だったりするわけです。言葉を交わさないから逆に敵視してしまうわけです。まあ、明らかに危害を加えてきそうな怖そうな人にそれをやる必要はないですが、相手が普通の人なら無駄に敵視して恐れるのはやめましょう。

自分を下に見ない

臆病な人は、なんで他人が怖いかというと、常に自分が弱い立場にあると勝手に思ってるからです。

自分は相手より下で、弱者で従わなきゃいけないと勝手に定義付けてるのです。

だから、例えばセールスがやってきても、セールスマンの話を聞かなきゃいけないと思っていたり、質問には全て答えなくてはいけない、断ってはいけない、相手に嫌な気持ちを感じさせてはいけないとまで思っています。

そんな事はありません。あなたは相手と対等の立場があるのです。対等の権利が法律で認められてるのです。

相手の質問に答えたくなければ、「答える義務はありません。」と言えば良いのです。相手の話を遮って「忙しいんで」と会話をやめても良いですし、欲しくもないものは買う必要はありませんから「必要ないんでいりません」と堂々と断っていいんです。

これは会社の上司であろうが、社長であろうが、誰が相手でも一緒です。会社では仕事はもちろん連携しなきゃ仕事になりませんから、上司の言う事を聞くのは当たり前ですが、仕事以外の事を聞く必要は一切ないわけです。仕事という立場では上司は上かもしれませんが、仕事以外では対等な人間なのですから、あなたの人生に干渉してくる権利はないわけです。

そもそもなぜ上司や社長が怖いのか?

なぜ上司や社長に恐怖心を感じるんだと思いますか?そこをまず考えてみる事です。仕事でミスすると怒られるからですか?怒られても命を取られるわけではないですよね?別にミスしたら殴られるわけでも、拳銃を頭に突きつけられるわけでもないのです。そんな事してきたら、その上司や社長を刑務所送りに出来ます。

そもそも怖い理由は、やはり上司や社長を敵視してるからなのです。敵視しないで仲間だと思えば何でも相談できるはずですし、怖くないはずです。

まずその敵視するのをやめるんです。道を歩いてる人も、電車に乗ってる人も、会社の人も、みんなあなたの仲間、味方だと思えばいいんです。敵視してるから、嫌な奴に見えてくるし、さらに自分に危害を加えてくるのではと恐怖を感じるわけです。

ただ、世の中にはこちらがフレンドリーに接してるにも関わらず、向こうが自分の事を見下してきて、馬鹿にしてきたりする事があります。そういう奴には、目には目をです。不遜な奴には不遜な態度で堂々と接しましょう。絶対に自分が下だなんて思わないで、こちらも上から目線で接してやりましょう。ただ、対人恐怖症の人は、そうでない良い人達まで敵視してしまってるから人見知りになったり、怖くなったりするんです。

人間結構やさしい事を忘れてるだけ

私は海で溺れかけた事があります。ちょっと深みにハマってしまい、足が付かない上に波が強くて戻れませんでした。ライフセイバーもいますが、私に気付いてない模様。「ヘルプ!」と叫ぶと近くにいた人が私の腕を引っ張って助けてくれました。命を救われました。

雨の日にバイクでコケた時も、一斉に歩道から人が来て、バイクと私を起こしてくれました。

スーパーでレジに並んでたら、前の沢山荷物がある人が「1つだけなら、先に支払いしなよ」と順番を譲ってくれた事もあります。

雨の日の信号待ちで、傘を持ってない私に傘をさっと頭の上に持ってきてくれた青年もいます。

旅行してたら、「写真撮ってあげよか」と頼んでもいないのに、写真を撮ってくれた人も沢山います。

マラソン大会に出たら、知らない人が沢山声援を送ってくれて、完走できた事も。

あなたは人の優しさを忘れてるだけで、実際人は優しいのです。だから敵視する必要はないのです。敵視せず、人類みな兄弟の精神に戻れば、人は怖くなくなってきます。

まずは、この

・他人を敵視せず、同じ人間=仲間だと思う。
・自分を下に見ない。同じ人間=対等な立場、対等な権利を所有してる事を思い出す。

という2つの事をやってみてください。

また下記の記事も合わせて読んで頂くと、臆病な性格の根本的な解消に効果的です。

小さな事でくよくよしない性格になる方法

(文/道長 灯)