得しようとする人ほど損してるお金の法則

あなたはなにか買う時に「割引じゃなきゃ買わない」のように、必死に得をしようとしてませんか?

お金に執着してる人は「自分だけ得しよう」といつも考えてます。でもそういう人ほどなかなかお金が貯まらないどころか、貧乏になっていきますし、実際には損ばかりしてるパターンが多いです。

ここでは得しようとすればするほど損するお金の法則に付いて書いていきます

人間は1個で満足する

2016-03-28_21h35_20例えば、スーパーで「アボカド1個200円、5個で600円」みたいなセールってよくありますよね。でも、こういうセールで「じゃあ5個の方がお得だからそっち買おう」と5個買ったけど、1個食べたらもう満足しちゃって、あとは食べないで腐らせてしまったなんて事がしょっちゅうあると思います。この場合だったら、実際には400円以上損してる事になります。

例えば最初から「今日は沢山アボカドが必要!」って時に上記のような割引があったらそれはまとめ買いした方が得です。素直に「ラッキー!」って思えば良いです。

でも、必要ないのに「沢山買った方が1個に換算すると安いから」と「得しよう」と考えて買ってる人ほど、実際には損してるのです。私はこれをコーラの法則と呼んでます(笑)

コーラの法則

2016-03-28_21h40_09例えば私はコーラが大好きです。コーラは350ml缶や500mlのペットボトルで買うより1.5Lや2Lほどの大きなペットボトルの方が断然お得な値段で売ってます。なので以前は2Lのペットボトルのコーラをよく買ってました。

2Lのコーラを買うと、買った日はせいぜい氷を入れた小さなグラス2杯飲んで終わりです。実際のとこ350ml分位しか飲んでません。で次の日になるとすでに炭酸が大幅に抜けてます。さらに次の日にはもうほとんど炭酸がありません。炭酸抜けま栓とかも試しましたが、やっぱりおいしくありません(笑)。

そこである日私は350ml缶の10本セットを買いました。よく考えたらこの方がどう考えても得な上においしいからです。だって2Lを格安で買おうが、その2Lの半分以上は毎回捨てるか、マズイと思いながら飲んでるのです。

そもそも350ml缶にしてからコーラを飲む機会が減りました。なぜかって毎回一番おいしい状態で飲んでるので、1回飲めばちゃんと満足してしばらく必要なくなるというのがまずあります。逆に言えば、2Lのペットボトルは「捨てるのもったえないから」という理由で飲みたくもないのに無理に飲んでる時が多かったのです。(その分太るし体に悪いですよね。まあそれを逆手にとってダイエットする方法もあるんですが、その話はこっちの記事参照で。

つまりお金を得しようという意識で生きてると、実際には不利益ばかり得てるのです。

例えば「3つで〇〇円」みたいなセールというのは、さっさと売り切りたいからそういうセールをやってるわけです。つまり食べ物であれば腐る寸前だから安くしてるわけです。そんなのを沢山買った所でほとんどは食べる前に腐ってしまいます。服などもそうです。季節に合わない服や売れ残りの服がそういう安売りになってるわけです。それがたまたま自分が複数必要なものならそういうセールは「ラッキー」なわけですが、2つも要らないのに「得しよう」とすると、結局使わなかったりして実際は損するわけです。

「安い」という理由だけで選んでる人は実は損してる

2016-03-28_21h48_47例えば、2km離れたスーパーBのちらしに「ねぎ1束80円」と書かれていたとしましょう。
逆に徒歩3分のスーパーAでは「ねぎ1束120円」と書かれています。

あなたは「じゃあ2km離れたスーパーに行こう」という事で、そこまで30分ほどテクテク歩いていきました。

無事ねぎをゲットしたのですが、なんだか沢山歩いて喉が乾いてきたので、自販機でジュースを買い一服。そこへちょうど自宅方面のバスが来ました。「もう疲れたし、早く帰らないと夕飯の支度間に合わないからバス乗っちゃえ!」とバスで帰宅。

ねぎ80円と120円。120円のを買ったら損した気分になるかもしれませんが、実際の所たった40円の違いです。そして、40円節約するはずが実際はジュース代150円、バス運賃200円の計350円追加で払ってるわけで、それって430円でねぎ1束買ってるのと一緒です。

こういう風に得しよう得しようと考えれば考えるほどあなたは多くの場面で実際は損してます。

もちろん、「ダイエット中で長距離歩きたいからわざと遠くのスーパーに行ってるんだ」とか「そっちのスーパーの品揃えが好きなんだ」とか、そういう理由で行ってるならいいですけど、「お金を得するため」に行ってるのであれば、そういう貧しい意識が逆にお金を無駄に失わせてるという事実に気付くべきです。

我慢すればするほど得したくなるし、損する

例えばスーパーで「割引」と書いてない商品は買わないという人も多いと思います。それは普通価格で買うと損してる気がするからです。

でも本当にそうでしょうか?割引と言ったって実際の所せいぜい数十円の世界です。たった数十円のためにその時に必要な物を我慢するほうがよっぽど精神的に疲れると思います。生活が苦しいと感じる原因は我慢してるからです。

例えばチャーハンを作ろうと思って、その材料を買いにきたけど「今日は卵が割引じゃないから、卵を買わないで卵なしチャーハンにしよう」と卵を買わずに帰り、実際に卵なしチャーハンを作ったら全然おいしくなくて全然満足感を得られないといったような、そういう満足感を得られない生活を日々してるから「いつも我慢してるんだから得しなきゃ」という気持ちが更に働くわけです。

逆にその数十円を損と思わずに普通に使えば、あなたは欲しい物が毎回手に入って精神的にも満たされるわけです。逆にその数十円をケチる事が喧嘩の原因になったり、貧しく苦しいと感じる生活の原因になってたりするわけです。

逆に例えば遊園地のお食事処やレストランで売ってる物って高いですよね。本来スーパーでは100円で買えるジュースが、レストランだと400円する。旅先でも「ここで買うと高いから」と言って我慢する事結構あると思います。

2016-03-28_21h53_46でも、おかしくないですか?そもそもそういう遊園地とかレストランとか旅行とかって、羽を伸ばすために行ってるはずなんです。羽を伸ばすための旅行先で羽を閉じてまた我慢してるわけです。

じゃあ一体いつ我慢しないために日々我慢してるのって事です。

しかもそのケチるのが原因で喧嘩になったりするわけです。例えばお腹空いてるのに「ここは高いからもう少し安い所探そう」とかそういうのでイライラが溜まってくだらない事で喧嘩になったり「こんなケチな人とは一緒にいたくない」と別れの原因にもなったりと、せっかくの楽しい旅が台無しになるわけです。

そのほんの数十円や数百円を我慢しなくなる事で、本当は沢山得する事になります。精神的にすごく楽になりますし、心から物事を楽しむ事が出来るようになりますし、性格が良くなっていくので人間関係もよくなり、お金回りもよくなってきます。

自分を貧乏人と定義してるから益々苦しい生活になる

そもそもそうやって数十円を我慢してる原因は「自分は数十円も我慢しなきゃいけないほど貧しい」と自分を定義してるからです。

自分は貧乏だと自分で定義していては豊かになる事は出来ません。性格もどんどんケチになっていきますし、お金を使うたびに損した気分になります。

そもそもあなたは損などしていないのにです。欲しい物がちゃんと適正価格で手に入っているのに「割引じゃないから損した」と勝手に損した気分になってるわけです。

逆にその数十円の我慢をやめる事で「自分は我慢しないで欲しい物を欲しい時に毎回買えて豊かだな。リッチだな」と思ってると、本当にリッチになっていきます。これはいわゆる引き寄せの法則とか思考は現実化する法則って奴です。

別にじゃんじゃん無駄遣いしろというわけではなく、そういうチマチマしたドケチな事は人間的にどんどん自分を小さくする原因になるし、なにより最初に話したように実際には「得しようという行為」で無駄金払って損してるんですよって事です。

実体験して分かった事

私も根っからの貧乏性で、例えば本当は果物を買いたいけど、果物は保存があんまり出来ないし、だったら腐らないチョコレートとかクッキーとかの方が安い上に沢山入ってるし、保存も利くなという理由でいつも洋菓子ばかり買ってました。

でもそのおかげでいっとき肥満になりましたし、体調も崩しました。口内炎もしょっちゅう出来るし、便の出も悪く、お腹の調子も悪い。オマケに妻も私の買ってくるお菓子を食べてどんどん太っていきました。

で、ある時から肉体改造をしようと思い、お金を気にしないで買い物するようになりました。洋菓子をやめてフルーツを買うようにしました。最初はまとめ買いしてましたが、やっぱり腐らせるので、本当に食べる分だけ買うようにしました。

そもそもスーパーが徒歩3分の所にあるので、毎日のように来ますし、毎日必要な分だけ買えば新鮮なのが毎日食べられる事に気付き、まとめ買いもやめました。

すると、体調が劇的に良くなりました。悩まされてた口内炎もまったく出来なくなりました。肉体改造にも成功。ぶよぶよだったお腹が6パックになりました。

なにより買い物内容を変えた事でお金が減ったかというと、実際のとこ、全然変わりませんでした。支出は前と意外にもほとんど変わらなかったのです。

なにより集中力も上がって、仕事がはかどり、収入も上がったので、支出が気にならないどころか、心に余裕が出てきました。あんなに必死に1円でも安いものを探していた自分はなんだったんだろうと感じました。

そういう数十円のドケチが逆に自分を「数十円すらケチらないといけないほどしか稼げない人間」と定義づけていた事に気付きました。

ケチればケチるほど「自分はお金がない。もっと節約しなくちゃいけない。我慢しなくちゃいけない」という思い込みが激しくなり、本当にお金が入ってこない生活になりました。

逆に「数十円をケチるほど自分は貧しくない」と自分を定義して、欲しい物を割引の有無を気にせずに買うようになってから、損する事がほとんどなくなり、なにより我慢するストレスがなくなり、満足感が大幅に増えました。

ケチってた時の方が生活が苦しかったのですが、ケチるのをやめてからなぜか生活が楽になりました。というかケチった分貯金が増えたかというと、全然増えてなかったですし、またケチっても貯金が増えないから、もっとケチらなきゃとどんどん無意味な我慢大会になってた事にも気付きました。

一生お金に困らない生き方の著者、心屋仁之助さんも「損するほど実は得をする」「お金は出せば入ってくる」と言ってますが、まさにその通りだと自分でそれを実践してそうである事が分かりました。

全ては考え方で、自分の思い込みがそういう現実を引き寄せてるんです。もし今苦しい生活をしてるのなら、なぜ苦しいのか考えてみる事です。その苦しい原因は「得しよう」として逆に自分を「我慢させてる」からじゃないですか?冷静になって自分が自分に強いてる無意味なルールを見直してみてくださいね。

(文/道長 灯)